株式会社東洋クオリティワン

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照山 かおり

Kaori Teruyama

女性ならではのライフイベントとキャリアの両立ができる

照山かおりさんのインタビューの様子

2009年に新卒で入社してちょうど10年が経ちました。大学は物質科学工学科で有機化学の実験室に所属していたので、学んだことを活かせる分野を就職先の候補にしていました。東洋クオリティワンに入社を決めた理由の一つは、面接で威圧感がまったくなく、緊張することなく話ができたこと。「働きやすい環境なのではないか」という直感があったのですが、それは間違っていませんでした。

入社後1年間は、研究所で研究職と知的財産の仕事を兼務していたのですが、2年目からは知的財産一本に。大学で知的財産の講義があり、面接の時に「法律面にも興味がある」と話したこともあり、そちらに配属になったようです。

思いもよらぬキャリアでしたが、今では知的財産の仕事にとてもやりがいを感じています。この仕事は、社内と外部との橋渡し、特許の妥当性の判断や調査が主な内容になります。まず、社内で開発された物が「発明」と見なされ、特許性があるかの判断をします。特許を取得するには、他社の権利を侵害していないかどうかの調査も必要になります。何千件、何万件という中から、特殊な検索式を駆使して特許の可能性を探っていくのですが、それがうまくはまって特許に該当する物が見つかった場合は嬉しいですね。一方で、調査の結果、特許には当たらないケースもあります。そうした場合でも、未然に権利侵害を防げたことになりますから、決して無駄にはなりません。

照山かおりさんのインタビューの様子

また、社内の調整も大事な仕事です。開発者は「絶対に特許を取れる」と自信があっても、他社と権利の差別化をするのに必要な実施例や比較例が必要な時もあります。「それが提出できないと特許になりません」と開発者を説き伏せて、数字を出してもらわなければならないことも。特許取得のための書類作りもかなり頭を悩ませるところがありますし、特許が取得できたとしても、他社からの異議申し立てを受けることもあります。そうした時は、権利の範囲を縮小するなど補正をしてなんとか権利化の可能性を探っていきます。数々の苦労の末に技術の権利を守れたときは、自分が開発したのと同じくらいの喜びを感じることができます。

仕事は、個人の自主性に任されています。自分から「これをやりたい」と提案すると、通る確率も高いです。その分、実行に移してやりきる責任もありますが、自由にやらせてもらえるのは有難いですね。ただし、自分から発信をしないと少し厳しい言い方になりますが「期待もされない人」になってしまいます。一方で、発信し実行できる人であれば、どんどんできることも広がっていくのでとても楽しいと思います。

照山かおりさんのインタビューの様子

男性社員の方が多い職場ですが、特に性別による働きやすさの違いを感じたことはありません。むしろ、社内調整の多い仕事なので、私は女性ならではの柔軟性や細やかさを活かして、うまく仕事が運ぶように心がけてきました。現在は後輩の女性社員の指導をしていますが、彼女にも女性らしい丁寧な言葉を使うようアドバイスしています。

女性ならではの出産や育児についても、特に不安はありません。産休・育休から復帰して働き続けている先輩社員の方もいます。知的財産部門を例にあげるなら、休暇に入る前は知的財産を極め、復帰したらコンプライアンスやISOという違った分野にも重点を置いて仕事ができるのではないかと思っています。長期的にキャリアプランを描くことのできる職場環境です。

今後の目標は、知的財産の活動のさらなる活性化です。まずは、社内に向けた知的財産の教育活動をはじめていきたい。さらに、外部の特許事務所さんとの意見交流会を活性化して、こういう製品は特許に該当するのか意見を伺うなど、こうした攻めの姿勢も「技術力を守る」ためにはますます必要になってくると考えています。そのためにも、後輩をしっかり育て仕事を分担していきたいです。

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